カテゴリ:建築関連 / 投稿日付:2025/07/15 18:00
プレハブ住宅ってどんな家?
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★プレハブ住宅ってどんな家?
◇可能な限り工場で生産~組み立てを行う建築方式
プレハブ住宅と聞くと仮設住宅のような簡易的な建物を想像するかもしれないが、プレハブとは「プレファブリケーション(Pre-fabrication)」の略称で、現場で組み上げる前にあらかじめ部材の加工・組み立てをしておくことを意味し、プレハブ住宅は、家を建てる際、可能な限り工場で生産、加工、組み立てを行う方式の住宅のこと。
ビルなどもプレハブ工法という意味では同じで、ほとんどの住宅がこの工法で建てられている。プレハブ住宅メーカーは商品開発から営業・設計・生産・施工・アフターサービスまで一貫した生産供給体制を確立し、ハード面での優れた技術開発、工場生産品質を確保し、安定した棟数を手掛けることが可能。
★プレハブ住宅の種類とハウスメーカー
住宅工法は一般工法とプレハブ工法に分かれており、一般工法は国の基準に基づいて建てた家で、木造軸組工法や2×4(ツー・バイ・フォー)工法などがある。
プレハブ住宅はハウスメーカー各社が独自に開発したオリジナル工法のため、ハウスメーカーごとにそれぞれ仕様が異なるのが特徴。プレハブ住宅の種類は大きく分けて鉄骨系、ユニット系、木質系、コンクリート系の4つがある。
◇鉄骨系
鉄骨の柱・梁に壁パネルを用いるなど、鉄骨を主要構造部材とするもの。柱・梁などを軽量形鋼で構成し、壁・床パネルを張り付ける軸組方式と外壁パネルで構造耐力を持たせるパネル方式等がある。また、柱や梁を重量鉄骨で構成するラーメン構法がある。
◇ユニット系
鉄骨のフレームや木材のパネルで構成されたユニットを工場で生産し、それを現場で組み立て完成させるもの。外壁や外部建具だけでなく、間仕切壁や内部建具なども工場で取り付けることが可能で、工場生産化率が高いことから、工期が短いのが特徴。基礎を除いた現場での組み立ては1~2日で完成し、着工~竣工までは2カ月程度と短期間で工事ができる。
◇木質系
木材によるパネルなどを主要構造部材とするもの。木製の枠組みに合板を接着したパネル(木質接着複合パネル)を、耐力壁に用いる構法で、木質接着複合パネルは床や屋根にも用いることができる。
◇コンクリート系(中低層住宅)
工場生産されたプレキャストコンクリート(PC)の壁や床・屋根パネルを主要構造・部材とするもの。壁板の幅が900mmほどの中型コンクリートパネル工法と、壁板の幅が、より長い大型コンクリートパネル工法がある
★プレハブ住宅のメリット
◇部材の品質が均一で精度が高い
一般工法の住宅では、良い面でも悪い面でも職人の力がものを言う。工期や材料、造りが同条件であっても作り手が変われば品質に差が生じる。一方、プレハブ住宅ではコンピューターやロボットなど最新技術を導入した工場で、徹底した品質管理のもと主要部材が生産されるため、常に品質が均一で、精度の高い住宅をつくることが可能。
◇施工の品質が安定
プレハブ住宅では部材のカットなど現場作業の多くが工場で行われるため、部材が標準化・規格化されている。これにより簡単に組み立てることができ、安定した品質の施工が実現できる。
★プレハブ住宅のデメリット
◇フレキシブルなプランに制限が出る可能性がある
在来工法の場合、土地の形状によってフレキシブルなプランに対応することができるが、プレハブ住宅の場合は、規格化されている分、敷地対応力に制限が出てしまう場合も。また、リフォームではプランに制限が生じることもある。土地の形状や条件によってはプレハブ住宅が不向きなこともあるので注意。
◇極端な低コストを実現しにくい
工場生産でのコストの最適化を図ることはできるものの、高い品質・性能の確保にコストをかけているため、安価では建設することが難しいケースも。
◇鉄骨系住宅は赤サビが発生することも
鉄の酸化により鋼材に赤サビが発生する場合がある。工場で鋼材の表面を防錆塗料でコーティングするなどの処理を施して赤サビを防いでいることが多い。
◇木質系は腐朽に注意が必要
木材を使用している場合は、シロアリによる食害や腐朽菌によって腐朽する可能性も。いずれも湿気が原因のため、防腐・防蟻薬剤処理をしている。定期的な防除施工をしておくと安心だ。
◇コンクリート系は中性化による構造耐力が低下する場合も
コンクリート劣化の大きな原因である中性化は、コンクリートがアルカリ状態から酸性へ傾くこと。コンクリートが中性化することで鉄筋にサビが発生すると、コンクリートにヒビ割れが生じ、構造耐力が低下してしまうことも。





