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【建築関連】「納戸」 ライブバージョン
カテゴリ:建築関連  / 投稿日付:2025/06/24 18:00

納戸  ライブバージョン



☆納戸とは?

納戸とは、採光が少なく居室として表示できないスペース。部屋の大きさで納戸か居室かが決まると思う人がいますが、部屋の広さで納戸と居室を分けているわけではなく、法律で納戸の基準は決まっており、建築基準法第28条第1項に条件が記されて、

「住宅の居室には採光のための窓などを居室の床面積の7分の1以上の大きさで設けなければならない」

上記の条件を満たせないスペースは、建築基準法上で居室と表示できないため納戸と表記。居室より大きいスペースだったとしても、基準の採光が取れていない場合、納戸と表記しなければなりません。

☆納戸と居室の違いは?

納戸と居室の違いは、居室の床面積の7分の1以上の大きさの採光を取るための窓が設置されているか否かで、基準を満たす窓が設置されている部屋は居室であり、リビングやダイニング、キッチン、洋室や和室、寝室などと表記でき、基準を満たす面積の窓が設置されていない場合は、居室の代わりに納戸と記載。

☆納戸とサービスルームの違いは?

納戸とサービスルームの明確な違いはなく、表記は違うものの、どちらも基準を満たす採光が取れていないスペース。和風の一戸建てなら納戸、洋風の一戸建てやマンションならサービスルームと記載されているケースが多いです。

間取り図上では、「4LDK+納戸(N)」「4SLDKや4LDK+S」などと表記。

◆間取り図上の表記

居室と表記できない納戸は、間取り図上にさまざまな名称で表記され、次のような納戸の表記方法。

  • ・N:納戸
  • ・S:サービスルーム
  • ・DEN:書斎
  • ・F:フリールーム
  • ・M:マルチルーム
  • ・U:ユーティリティスペース

それぞれ名称や表記方法は異なりますが、すべて納戸です。

☆納戸とクローゼットの違いは?

納戸とクローゼットの違いは、利用用途が広いスペースを納戸、完全な収納スペースとして利用する納戸をクローゼットと呼び、両方とも居室と呼ぶ条件を満たしていないスペース。利用用途の違いで納戸とクローゼットと呼び方を分けます。

クローゼットには、次のようにさまざまな名称があります。

  • ・CL:クローゼット
  • ・WIC:ウォークインクローゼット
  • ・WTC:ウォークスルークローゼット
  • ・FC:ファミリークローゼット

これらのクローゼットも、すべて納戸に該当します。



☆納戸のメリット

◆収納スペースが増える

納戸があると収納スペースが増え、収納スペースが増えると室内の整理整頓がしやすくなったり、季節ものを季節ごとに準備しやすくしたりでき、お子さんがいる家庭では、収納スペースが広くなることで居室を広く使えるため、納戸がある物件はおすすめ。


◆大きなモノを収納できる

納戸があれば大きなモノが収納でき、ほとんどの物件にはクローゼットスペースがありますが、大型のモノを置けるほどスペースは広くないことが多く、ウォークインクローゼットのような広いスペースがない場合、大きなものは居室や玄関先などに置くことになるでしょう。
居室や玄関先に置くと通行の邪魔になる、見た目が悪くなるなどの弊害を起こしかねませんが、納戸があれば弊害を解消。


◆日差しの影響を受けない

納戸には先述した基準により、日差しがあまり入りませんが、光が入らないことにはメリットもあります。

クローゼットやパントリーは採光がないスペースに適した場所で、衣類は光に当たると日焼けしてしまいますし、食品は光に当たると早く傷んでしまいます。日差しの影響を受けやすいものを置くときには、納戸のように採光が確保できないスペースを利用するのがいいでしょう。

◆活用方法が幅広い

納戸はモノの収納だけでなく、さまざまな利用方法があり、主な利用方法は、次のとおり。

  • ・書斎
  • ・書庫
  • ・リモートワークスペース
  • ・キッズルーム など

納戸は広さによってさまざまな利用方法があり、考え次第で居室だけではできないことができるようになる。


☆納戸のデメリット

◆換気しにくい

窓がないもしくは小さく少ないため、換気がしにくい構造。換気しにくく湿気が溜まりやすいため、カビやダニが発生しやすい場所。除湿剤を使用したり、納戸と居室とのドアを定期的に開けたりして対策すといいでしょう。


◆日差しが入りにくい

日差しが入りにくいスペース。日差しが入らないと、納戸内でモノを探すときに大変で、納戸内に照明があるならいいのですが、ない場合は懐中電灯を常備しておくなどの対策が必要。


◆エアコンやテレビが設置できないこともある

エアコンやテレビが設置できないケースもあり、広いスペースの納戸もありますが、エアコンの室外機置場やテレビの配線が来ていないことも多くあり、納戸を利用する計画があるときには、エアコンやテレビが設置できるかも確認しておくとよいでしょう。


☆納戸を活用するときの注意点

◆自然光が入りにくい

納戸に自然光が入りにくいのはメリットで、デメリットでもあり、自然光が入りにくいのを活かした利用方法ならよいのですが、デメリットの影響が強く出る使い方をするときには対策を。
書斎や子どもが使う部屋として活用する場合は、自然光が入らないデメリットの影響を受け、照明を設置するなどの対策をしましょう。


◆湿気・カビ対策の必要

換気をおこないにくく、湿気・カビ対策をおこなう必要があり、湿気・カビ対策として考えられる方法。

  • ・除湿器を稼働させる
  • ・こまめに納戸のドア・扉を開ける
  • ・物を詰め込まず納戸内に風の通り道をつくる
  • ・設置可能ならエアコンをつける 

湿気・カビは、収納したものにダメージを与えてしまうので気をつけ、書庫や書斎として使う場合、書籍は湿気・カビに弱いので特に注意。


◆コンセントが備え付けられていない可能性

リビングや寝室のように生活の中心となることを想定していないため、コンセントが備え付けられていないケースも。照明を設置したり除湿器を稼働させたりしようと考えているときには、コンセントがあるか否かを確認。


◆エアコンが設置できない可能性

エアコンが設置できない可能性もあり、納戸は居室として使われることを想定していないため、エアコンを設置できないケースがほとんど。コンセントがあったとしても、エアコン用ではなかったり、ダクトを通す穴や室外機置場がなかったりします。納戸にエアコンを設置しようと考えている場合は、設置業者に付けられるか確認。


◆賃貸の場合は自由にリフォームできない

賃貸の場合は自由にリフォームできず、壁に穴をあけたり、エアコンを新たに設置するなど、リフォーム工事を賃貸契約書によって禁止しているケースがほとんど。リフォームをするときには賃貸契約書の内容を確認し、工事をおこなってもよいのか管理会社や大家さんに確認。工事ができると契約書に記載してあっても、工事が制限されたり大家さんの許可が必要であったりします。





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