カテゴリ:建築関連 / 投稿日付:2025/06/21 15:00
ランドリールーム ライブバージョン

☆ランドリールーム(洗濯室)とは?
ランドリールームとは、洗濯に関わる家事をすべておこなえる部屋のこと。洗濯機や乾燥機・物干し竿・アイロン台までを揃えれば、洗濯からたたむ作業まで一気に同じスペースで終えることができ、家事の効率が上がるとして人気の設備。一戸建ての家では、洗濯機が1階で物干し場が2階ということが少なくありません。共働き世帯が増えたことによって効率よく家事をおこないたいということからランドリールームの需要が高まってきました。
◆基本的には、以下のようなものが配置。
- 〇洗濯機
- 〇乾燥機
- 〇アイロン台
- 〇物干し竿(室内物干しユニット)
- 〇スロップシンク
- 〇収納棚
☆「ランドリールーム」と「サニタリールーム」の違い
ランドリールームと似たものとして、「サニタリールーム」があり、サニタリールームとは、一般的に洗面室・トイレ・浴室などがある部屋。サニタリールームの一角に物干し竿を設置して、ランドリールームと兼ねる使い方をすることも。
☆ランドリールームのメリット
◆洗濯の家事効率アップ
洗濯の家事効率がアップすること。ランドリールームに必要なものが揃っているので、他の部屋に移動する必要がなく、関係するものを1つの部屋にまとめているので、ものを探す手間や時間を省くことができます。同じ部屋の中にアイロン台や収納棚があるため、乾いた洗濯物を放置せずにすぐに片付けやすい点も人気。
◆天候や時間帯を気にせず洗濯ができる
天候や時間帯を気にせずに洗濯ができること。ランドリールームがあれば、夜間や天気が悪い時でも洗濯物を干すことができ、ランドリールームがない場合、外干しができないとリビングなどの生活スペースに洗濯物を干さなければならず、邪魔になったり汚してしまったりすることも。リビングなどの生活空間に洗濯物を干すことがなくなる点も人気。
◆来客時に洗濯物を隠せる
来客時に洗濯物を隠せること。急な来客があっても、ランドリールームに干しておけば洗濯物を見られる心配がありません。
☆ランドリールームのデメリット
◆一定以上の広さが必要
ランドリールームを作るために一定以上の広さが必要になる。ランドリールームを作る分、他の部屋や廊下などが狭くなり、中途半端な大きさにして使いにくくなってしまうと、スペースの無駄遣いになってしまうかも。
◆換気をしないとカビが生えやすい
換気をしないとカビが生えやすい。ランドリールーム内に洗濯物を干すので、通気性をよくしないとカビが生えてしまい、風が通りやすい間取りにしたり、窓を設置したりするなどの工夫が必要。
◆独立した部屋で家事をすることになる
独立した部屋で家事をすることになる。1つの部屋で洗濯関連の家事が済ませられますが、独立した部屋であることがネックに。リビングで洗濯物をたたんだりアイロンをかけたりする場合は、リビングにいる家族と話したりテレビを見ながら作業がおこなえます。どのような環境で家事をしたいかを踏まえて、ランドリールームを検討。
◆デッドスペースになる可能性も
デッドスペースになる可能性がある。ランドリールームは家族が多く、家事の量が多くて忙しい方におすすめ。子どもが大きくなって独立した後には、不要になってしまうことがあ、家族構成が変わるなど、長期的にみてもデッドスペースになってしまわないか考えてから作るとよいでしょう。洗濯以外の家事との動線や日常生活も踏まえて、本当に使いやすい間取りなのかも考えておく必要。
☆ランドリールームはどこにつくる?
◆広さ・機能・収納量を考える
ランドリールームを作る時は、家族の人数・洗濯頻度・衣類乾燥機の有無などを踏まえて、どのくらいの広さが必要になるのかを考え、4人家族の場合は2~4畳の広さがあるといいといわれています。ランドリールームでアイロンもかける必要なスペースが欲しいのか、タオルだけでなく衣類も収納できるスペースが欲しいのかなど、生活スタイルに合わせてランドリールームの広さを決めてる。
◆ランドリールームを配置するのに適した場所
〇キッチンの横
- 〇バルコニーの横
- 〇クローゼットの横
キッチンの近くに配置すれば、洗濯と料理を同時にする場合に便利。天気がいい日は洗濯物の外干しも考えているのであれば、すぐに干せるバルコニーの近くもおすすめ。ランドリールームの中に衣類を保管する十分なスペースの確保が難しい場合には、クローゼットの近くにランドリールームがあると、スムーズに衣類をしまうことができる。
☆後悔しないランドリールームをつくるためのポイント
◆家事動線をシミュレーションする
生活スタイルや今までの家での家事の流れを踏まえて、どのように配置すれば動きやすいのかを考えましょう。
◆使い方を明確にする
ランドリールームで洗濯した後、どこに洗濯物を干すのか、どこに乾燥機を置くのか、どこに何を収納するのかを決める必要があり、ある程度決めて動きやすいかを確認してから、ランドリールームの計画を。
◆適切な広さを確保する
ランドリールームが狭すぎると、十分な量の洗濯物を干せなかったり、風通しが悪くカビが生えてしまったり、収納が足りずに使いにくくなってしまったりします、広すぎるとランドリールーム以外の居住スペースが狭くなり、家族の人数が減った時に持て余してしまうこともあるので注意が必要。
◆十分な収納スペースを確保する
ランドリールームに何を置き、何を収納するのかを踏まえて収納スペースを作り、洗濯に必要な洗濯ネットやハンガーなどのアイテムを収納できるスペースもあらかじめあると、ものが散らかりにくくなります。