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【建築関連】「ピロティ構造」 ライブバージョン
カテゴリ:建築関連  / 投稿日付:2025/06/19 17:00

ピロティ構造  ライブバージョン

☆ピロティ構造とは

ピロティとは、フランス語で杭を表すPilotisから来た言葉。建築用語として使われる場合は、建物を柱だけで支える構造のこと。

ピロティ構造には壁がないため、その開放的でスタイリッシュなデザインから、ホテルやオフィスビル、商業施設などで多く採用され、ピロティ構造が住宅に採用されるケースでは、柱だけの空間を駐車スペースとして活用することが多く、2階部分が屋根の役割。



☆ピロティ構造の種類

◆全ピロティ

1階部分のすべてをピロティにすることで、建物が宙に浮いたようなデザイン。住宅に採用することで、オリジナリティあふれるデザインを表現。

1階に居室部分がなく、通行人の視線を気にせず過ごせるため、プライバシーを確保しやすいのがメリット。しかし帰宅時は、毎回階段を上らなければなりません。赤ちゃんを抱っこしていたり、重い荷物を抱えたりしていると、より負担に感じるかも。

1階部分をすべてピロティにすることで、耐震性が低くなる傾向があり、鉄筋コンクリート造や鉄骨造を採用するなどして、耐震性を高めましょう。

◆部分ピロティ

住宅に部分的にピロティを採用することで、駐車場やテラスなど多目的に利用。2階部分が屋根になるため、多少の雨は防げるのがメリット。

部分的なピロティにすることで壁がある空間ができ、耐震性の不安が軽減。部分的に採用することで、間取りやデザインに自由度が生まれ、土地の広さによっては1階の床面積が制限。土地の条件や法的制限に合わせて計画。

☆ピロティ構造の耐震性が低いと言われる理由

ピロティ構造は耐震性が低いと言われるのは、一般的な構造に比べて地震のエネルギーが1階の柱に集中しやすく、耐震性のバランスが崩れることで倒壊するリスクがある。過去に起きた大地震で実際に倒壊したケースもあり、構造的に耐震性を高める必要。

建物は耐震性を維持するために、地震などの揺れに対抗するための壁(耐震壁)を規定以上設置することが義務付けられ、ピロティ構造は1階部分に耐震壁を設けることができない、もしくは少なくなりますが、鉄筋コンクリート造や鉄骨造にするなどして耐震性を高めることは可能。



☆ピロティ構造のメリット

◆プライバシーを確保できる

1階に居住空間がないピロティ構造は、外部からの視線を気にせず、プライバシーを確保しやすいのが魅力。ピロティを採用した場合、昼間は2階のリビングで過ごすことになり、隣家の窓と位置をずらすことで、カーテンを開け放って、気兼ねなく太陽光を取り込める。

◆水害対策になる

ピロティ構造は1階に壁がないため、大雨による浸水や津波の被害を直接受けずに済みます。東日本大震災では、津波により多くの家屋が流出しましたが、ピロティ構造は被害が少なかった。

水害によって床上浸水するリスクが比較的少ないため、沿岸や河川に近い住宅におすすめ。

◆土地を有効活用できる

ピロティは、多目的に活用できるのがメリット。都市部では広い土地を取得するのが難しい傾向があり、ピロティを採用することで駐車スペースの上を住居の一部として使えるため、土地の有効活用に。

駐車スペース以外にも、子どもが遊ぶスペースやセカンドリビングとして利用することも可能。2階部分が屋根の役割をするため、雨天や夏の暑い日も過ごしやすい。

◆自由度の高い設計ができる

ピロティを居住空間として使用せず、外に対して解放された空間にすることで、延べ床面積に算入せずにすみ、延べ床面積を減らすことなく、屋根付きの駐車スペースをつくれます。

工夫次第で変化にとんだ間取りにできるので、素敵な住空間を。

◆開放的な空間設計に仕上げられる

ピロティとは、1階部分が柱で構成された構造で、開放的な空間が魅力。ピロティを住宅に採用することでスタイリッシュな印象になり、オリジナリティも表現でき、ハウスメーカーや工務店の施工事例なども参考にし、おしゃれな空間設計を。



☆ピロティ構造のデメリット

◆耐震性に懸念がある

ピロティ構造は、一般的な構造に比べて耐震性低くなる傾向。ピロティ構造は、地震のエネルギーが1階の柱に集中しやすく、2階の耐震壁で支えている部分とのバランスが悪くなるから。

ピロティ構造にする場合は、鉄筋コンクリートや鉄骨造を採用し、耐震性を高めるようにしましょう。

◆建築コストがかかる

ピロティ構造にする場合、建築コストがかかり、耐震性を高めるために鉄筋コンクリート造や鉄骨造を採用するのが一般的。木造と比べて建材費や施工費が高くなるから。

鉄筋コンクリート造や鉄骨造は重量があり、地盤の強度によっては地盤改良が必要になることが。

◆住居スペースを削る必要がある

1階をピロティ構造にすると、1階を居住空間として使えません。住居スペースを削る必要があり、土地の広さによっては、住居スペースを十分に確保できない可能性が。3階建てにして床面積を確保する方法もありますが、土地の法的制限や形状、道路の幅員によっては3階建てが建てられないケースも。

◆雨や風の影響を受けやすくなる

ピロティ構造の2階建ては高さがあるため、平屋に比べて雨や風の影響を受けやすく、台風による被害が大きくなる可能性が。近年地球温暖化により、自然災害が頻発し、台風が頻発するような地域では、災害リスクの軽減を優先。




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