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【建築関連】「インナーバルコニー」 ライブバージョン
カテゴリ:建築関連  / 投稿日付:2025/06/17 18:00

インナーバルコニー   ライブバージョン

☆インナーバルコニーとは?

インナーバルコニーとは建物の2階以上に、内側へ引っ込むような形で設けられる屋根付きの空間。マンションの2階以上の部屋のほか、一戸建てでも設置されるケースがあり、インナーバルコニーは屋外空間と思われがちですが、建築基準法上では室内に含まれる内部空間とみなされます。

◆ベランダ、バルコニーとインナーバルコニーの違い

インナーバルコニーについては、ベランダやバルコニーなどそれぞれのスペースの違いを以下表にまとめましたので、インナーバルコニーとの違いを比較。

ベランダインナーバルコニーと同様に屋根付きのスペースですが、ベランダは建物の外に設けられています。
バルコニー屋外に出る形で設けられており、インナーバルコニーやベランダと違って屋根のないスペースです。
ルーフバルコニー2階以上の屋外で下階の屋根部分を利用して作られ、インナーバルコニーとは異なり室外に設けられているスペースです。
テラス2階以上に設けられるインナーバルコニーとは異なり、1階のリビングなどの部屋前に設けられる屋外スペースです。


◆サンルームとインナーバルコニーの違い

インナーバルコニーと混同されがちなものに、「サンルーム」も挙げられます。これらの違いは、サンルームが雨や風が入り込まないよう、天井や壁がガラス・サッシなどで囲われている点。2階だけでなく1階に設けられることもある点も、インナーバルコニーと異なる点。



☆インナーバルコニーのメリット

◆屋根があるので天候が気にならない

インナーバルコニーには屋根があるので、多少の雨であれば入り込みにくく、あまり天候が気になりません。洗濯物を干して出かけていた際、いきなり雨が降ってきても慌てずに済むでしょう。横からの雨などは入り込むこともありますので注意。

◆開放的な空間をつくれる

屋根がありながら視界が開けているので、見晴らしがよく開放的な空間が作れ、開放感を高めたいのであれば、壁を低めにするなど工夫するとよいでしょう。壁の色を白など明るくするのもおすすめ。

◆アウトドアリビングを楽しめる
椅子やテーブルを設置すれば、リビングの延長線としてアウトドアリビングに。日中は太陽で明るく心地よい風を感じられますし、夜は静寂に包まれて落ち着いた時間を。

◆さまざまな活用方法ができる

インナーバルコニーによって広いスペースが確保できるので、多目的に活用。ご自身の趣味や家族構成などに応じて便利に使える。

◆プライバシーをある程度確保できる

建物の内側に設けられているため、周囲から見えにくく、ある程度のプライバシーを確保することが可能。人通りが多い通りに面していたり、隣の家との距離が近くても、普通のバルコニーと比べて気になりにくい。

☆インナーバルコニーのデメリット

◆固定資産税がかかる

インナーバルコニーは建物の内部空間とみなされるため、固定資産税が発生。固定資産税は建物の延べ床面積によって異なるので、広いインナーバルコニーを設けたことで金額が高くなるかも。どの程度の固定資産税が発生するのかは、事前に確認が必要。

◆設置費用・メンテナンス費用が高くなる可能性がある

インナーバルコニーの設置には費用がかかるほか、設置後のメンテナンスにもお金がかかり、想定以上のコストとなる可能性も。メンテナンスは定期的に必要なため、どの程度の費用になるかあらかじめ想定しておきましょう。破損などのトラブルが起きれば、当然ながら修理も必要。

◆隣接する部屋が暗くなる

インナーバルコニーには屋根があり、建物の内側に引っ込むような形で設けられ、隣接する部屋には太陽光が入りにくく、暗くなるケースも。時間帯や向きによっても日当たりは変わるので、どのタイミングでどの程度の明るさが保てるか事前に想定。

◆間取りが制限される

インナーバルコニーは室内スペースの一部とみなされ、延べ床面積に算入。この延べ床面積は容積率にも影響するため、敷地条件に限りがある際には間取りが制限されてしまい、居住スペースが狭くなるかも。

◆雨漏りの可能性がある

インナーバルコニーの下には部屋があるため、雨漏りに注意が必要。ひび割れや排水溝の異常などがあれば、雨漏りが起きる可能性があり、事前対策とともに定期的なメンテナンスが求められます。

☆インナーバルコニーはどうやって活用する?

◆洗濯物を干す

屋根があって雨を防げるインナーバルコニーは、洗濯物を干すスペースとしても有効。突然の雨でも洗濯物が濡れにくいので、安心して干しておけます。洗濯機からのインナーバルコニーまでの動線を考えた間取りにすれば、家事がおこないやすく、ストレスも軽減される。

◆ガーデニングや家庭菜園を楽しむ

インナーバルコニーの広いスペースを活かして、ガーデニングや家庭菜園を楽しむのも一つの方法。日当たりがよければ植物や野菜などは育ちやすいですし、室内からすぐ出られるので水やりなども簡単。2階以上のため害虫などの被害も受けにくく、初心者でも育てやすい環境。

◆ガーデンファニチャーを置いてくつろぎ空間にする

屋外用につくられた家具類を「ガーデンファニチャー」と呼び、インナーバルコニーは比較的広いので、イスやテーブルなどのガーデンファニチャーを置くことも可能。ガーデンファニチャーを置けば、読書したりコーヒーやお酒を飲んだりしながら、ゆっくりくつろげる空間が演出。他用途でもインナーバルコニーを使用したい場合は折りたためる、あるいは軽量で運びやすいガーデンファニチャーを選ぶのがおすすめ。

◆プールなど子どもの遊ぶ空間にする

夏にプールを置くなど、インナーバルコニーを子どもが遊べる空間に。プライバシーもある程度は守られるので、周囲の目もさほど気になりません。そのまま室内に入れるので、遊んだあとはすぐにシャワーを浴びたり着替えたりできます。
ただし、近隣の迷惑にならないよう、水を外にはねさせたり、大声を出したりしないよう注意。大きなプールは大量の水を使用するため、水抜きの際はインナーバルコニーが水浸しにならないよう工夫。

◆バーベキューを楽しむ

一戸建てであれば、インナーバルコニーでバーベキューすることも。バーベキューでは煙や臭いが出るため注意が必。インナーバルコニーに煙が籠ったり、周囲へ迷惑になったりしないように。炭だけでなくガスでも煙が出ますし、風の向きや強さによっても、煙が及ぶ範囲が異なり、マンションの場合には火器の使用禁止などルールが設けられていることがあるため、事前に必ず確認。

◆ペットのドッグランにする

小型犬であれば、ある程度の広さがあるインナーバルコニーならドッグランとしても活用。床が滑ると犬が怪我してしまう可能性があるので、滑りにくい材質に。鳴き声が周囲の迷惑にならないよう配慮も必要。

◆アウトドアリビングにする

インナーバルコニーがリビングに面していれば、つなげてアウトドアリビングにすることも可能。その際、インナーバルコニーとリビングの間は、サッシや窓などがフルオープンできるようにしておくとよいでしょう。友人などを招いた際には、広い空間でホームパーティーも楽しめます。

◆趣味の空間にする

天体観測したりヨガに取り組んだり、あるいはDIYの作業スペースにしたりと、インナーバルコニーを趣味の空間として活用。ただし周囲への配慮から、大きな音の出ることは避けましょう。




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