カテゴリ:建築関連 / 投稿日付:2025/06/15 15:00
南向き以外も魅力! 方角選びのヒント ライブバージョン
☆住まいの「向き」とは
住まいを選ぶときには、家賃をはじめ築年数や間取り、周辺環境など、さまざまな条件を挙げて検討。その中で「部屋の向き」にこだわる人も多いのではないでしょうか。
そもそも住居で言う「向き」とは、最も大きな窓がどちらに向いているかということ。主に、一番広くてベランダやテラスに面したリビングの大きな窓が向いている方角と考えていいでしょう。方角によって日当たりが変わり、その部屋での過ごし方にも違いが出るもの。そう考えると、住まいの向きは大切な条件。
★【午前中の活動に最適な「東向き」】
「東向き」の良さは、朝の日差しを享受できること。明るくあたたかな朝日は、やる気をもたらしてくれる一日の活力源とも言えるでしょう。日光を浴びることで、体内時計に刺激を与え、朝日とともに爽やかな目覚めも期待でき、日差しは午前中続くので、朝から活動的に過ごしたいという生活スタイルの人には向いているでしょう。昼からは若干の暗さを感じるかもしれませんが、日中は外で働いている人には特に問題にはならなそう。
★【午後から夕方にメリットが多い「西向き」】
「西向き」は、東向きとは逆のパターン。午後から夕方に向けて日当たりが良くなり、朝日の影響は受けないので、「朝はゆっくり寝ていたい」という人にはぴったりかも。午後からの西日は、しばらく続くので、洗濯物も乾きやすいでしょう。「午後から活動開始」で家事をこなしても、十分間に合います。夕方まで室内が明るければ、照明をつける時間が遅くなるので、長い目で見れば電気代の節約効果も。冬の午後には暖房がいらないくらい暖かなことがあるものの、夏にはそれがデメリットとなるかも。
★【日中出かける人は「北向き」】
南向きの人気ぶりとは対象的に、物件選びでは敬遠されることが多いのが「北向き」です。日中家にいることが多く、「日当たりの良さ」を求める人にはメリットが感じられないかも。日中は仕事で家にいない生活スタイルなら北向きもおすすめ。休日を過ごすときも、朝日に邪魔されずゆっくり寝て過ごすこともでき、夏には強い日差しの影響を受けないので、エアコンも効きやすいです。 「北向き」は冬場が寒いかというと、必ずしもそうとは言えません。特にマンションは、そもそもの構造として密閉性・断熱性が高いので、北向きが目立って寒い、とは言い切れません。ただ、結露の心配はあるでしょう。換気に気をつけるなどの暮らし方でかなりの部分は対処できると考えられる。
それぞれの方角ごとに魅力があること、物件情報や間取り図だけでは、わからないことがあり、例えば「東向き」でも、窓の前に高い建物が立っていたら、せっかくの朝の日差しは入りません。というように、いずれにしてもこれらの基本的な知識に現地確認をプラスして、ライフスタイルに合った住まいを見つけるとよいでしょう。