カテゴリ:建築関連 / 投稿日付:2025/06/09 18:00
浴室乾燥機 ライブバージョン
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☆浴室乾燥機とは?
◆電気式
電気式の浴室乾燥機は、屋内に取り付けた機器を使い、電気によって温風を作って浴室内を乾燥させる種類。天井や換気口などに室内機を設置するだけなので、取り付けまでのハードルが低く、初期費用も比較的抑えやすい特徴。
◆ガス温水式
ガス温水式の浴室乾燥機は、給湯器でお湯を沸かす際に発生する熱を活用し、温風を送り出して浴室内を乾燥させる種類。浴室乾燥専用の室外機を新しく設置する必要があるため、電気式に比べると、取り付け工事の負担が大きい一面。ガス温水式のほうが比較的温風は強く、乾燥時間を短縮しやすいのが特徴。
☆浴室乾燥機の機能
◆乾燥
専用の機器を使って温風を送り出すことで、浴室内や洗濯物の乾燥もでき、洗濯物の乾燥では、通常の部屋干しのように室内に湿気がこもることもなく、生乾きのイヤな匂いも防ぎやすくて便利。
◆換気
浴室乾燥機には、浴場の空気を入れ換えて、湿気を取り除く機能。入浴後に残ってしまう水滴を吸い取って、カビやニオイの発生を抑えバスルームを清潔に保つのに効果的。
◆24時間換気
マンションなど、外気を防ぐための断熱性や気密性の高い住宅では、一方で室内の空気が循環しにくい側面もあり、浴室乾燥機の換気機能を使い、新しい空気を24時間自動的に取り込んで、室内の二酸化炭素や汚れが溜まるのを防ぐ使い方も可能。
◆暖房&涼風
浴室乾燥機から風を送ることで、バスルームや脱衣所の室温を調整する機能。気温が厳しい冬でも夏でも、浴室乾燥機の暖房・涼風機能を利用すれば、いつでも快適に入浴できます。
☆浴室乾燥機のメリット
◆天候を気にせず洗濯物を乾かせる
浴室乾燥機があれば、洗濯物を屋外に干さなくても簡単に乾くので、雨や強風の日でも、天候に関係なく洗濯がしやすいメリット。日の当たらない夜間でも乾燥できるため、忙しい朝の家事負担を減らすのにも効果的。
春先などの花粉・PM2.5・黄砂といった、大気汚染が気になる場合にも便利。部屋のなかで干しておけるため、汚れや虫が付着するのを防止できるのも大きな利点。
◆扱いの難しい衣類の乾燥にも使いやすい
部屋干ししたい場合には、洗濯機についている乾燥機能を使う方法も。洗濯乾燥機だと、衣類がシワになりやすかったり、使っている素材によっては縮んでしまったりするケースも。洗濯乾燥機の場合は、服の種類次第で利用できないことがありますが、浴室乾燥機であれば大抵の衣類には対応でき、日焼けで傷みやすいニットやデニム、色落ちしやすい服といった、陰干し推奨の洗濯物にも使うことが可能。
下着など人に見られたくない洗濯物も浴室内で干せるため、特に女性の一人暮らしなら防犯対策ができたり、知人や友人が遊びに来る時の目隠しにしたり。
◆浴室のカビ発生を予防する
お風呂に入ったあとの水滴をそのままにしていると、こまめに掃除していても、カビや水垢が溜まる原因に。浴室乾燥機を使ってできるだけ入浴後の湿気が残らないように予防しておけば、いつでも浴室を清潔に保ちやすくて便利。特に24時間換気をしておけば、浴室以外の部屋の空気も入れ換えられるので、住居内の全般的なカビ防止が可能。大掃除などの手間も省けるので、室内のメンテナンスも楽になります。
◆浴室の温度を快適に保てる
特に冬場は、バスルームが寒いとなかなかお風呂に入るのが面倒に感じてしまいますが、浴室乾燥機があれば暖房機能で調整。特にエアコンやヒーターなどのある部屋からバスルームが離れている場合、お風呂に入ることで温度変化が激しくなるため、実はかなり危険。温度が急激に変わることで血管が大きく収縮し、心肺や脳に影響するヒートショックが起こる可能性が高くなり、浴槽内のお湯だけ熱く、脱衣所や洗い場が寒いとヒートショックになりやすく、場合によっては大きな疾患につながりかねません。ヒートショックは高齢者に起こりやすい事故でもあり、長い目で見た健康のためにも浴室乾燥機が役立ちます。
☆浴室乾燥機のデメリット
◆光熱費がかかる
電気やガスによって浴室乾燥機を稼働させる分、光熱費がかさんでしまうのはやむを得ません。もし洗濯物を乾燥させる場合、外干しすればコストはかからなくて当然。浴室乾燥機を利用する頻度が高ければ高いほど、光熱費には注意が必要。
◆洗濯物を一度に乾かせる量が少ない
浴室乾燥機を乾かそうとすると、バスルーム内の限られたスペースにしか干せないため、1回の洗濯量が多い場合にはあまり適していません。まとめて洗うようなケースでは、外干しも活用しながら乾かさないと、何度も洗って干してを繰り返すことになるので気を付ける必要。
◆乾燥中はお風呂に入れない
浴室乾燥機を使っている間は入浴できません。夜間に洗濯物を乾かしたいといった場合には、家族のバスタイムも考慮して利用しないと、逆に不便に感じてしまう可能性が。同居している家族が多くなるほど、入浴の時間も頻度も増えるため、きちんと時間調整をする必要。
◆フィルター掃除の必要がある
湿気と同時に、ホコリなどの空気中の汚れも取り込んでしまうため、浴室乾燥機のフィルターにはどんどんゴミが溜まっていき、そのまま放置してしまうと、結果的に浴室乾燥機にカビが生えてしまう危険があるので、こまめにお手入れしておかなければなりません。汚れたままになっていると、うまく機能せずに光熱費が上がってしまったり、イヤな匂いの原因になったり、逆効果になってしまう可能性もあるため要注意。
☆洗濯物が乾かない?浴室乾燥機の正しい使い方と節約方法
◆浴室を乾燥させてから使う
浴室内の湿気が少なくなれば、洗濯物の水分も吸い取りやすくなるため、乾燥が早くなり電気代も節約。入浴後の水分を拭き取ったり、換気して全体的な湿度を下げたりしておくことで、洗濯物の乾きがよくなる。
◆衣類同士の間隔を空ける
干し方のコツとして、洗濯物同士の間隔はある程度空けておいたほうが、風が通りやすくなって乾燥も早くなり、浴室に洗濯物を詰めすぎると、その分湿気がこもって乾きにくくなるため、天気がいい日は外干しも活用しながら乾燥させたほうが効率的。
◆サーキュレーターを活用する
サーキュレーターも並行して浴室乾燥を使ったほうが、空気が循環しやすくなり、洗濯物の湿気も取り除きやすくなり、サーキュレーターなら消費電力もさほど大きくないうえに、乾燥時間が短縮できれば、浴室乾燥機の電気代節約も可能。
◆フィルターを清潔に保つ
浴室乾燥機自体のフィルターに汚れが溜まっていると、空気の通り道の妨げになってしまい、循環効率が下がってしまい、洗濯物の乾きも遅くなるので、きちんと湿気を吸い込めるように、できるだけ定期的に掃除をして、フィルターをキレイに保っておくことも大切。