カテゴリ:不動産お役立ち情報 / 投稿日付:2025/05/26 17:00
住宅ローンの種類と特徴 ライブバージョン
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☆住宅ローンの種類は大きく分けて3種類
◆公的ローンの代表「財形持家融資(財形住宅融資)」
「公的ローン」の代表的な住宅ローンが、財形持家融資(財形住宅融資)。財形持家融資の主な特徴は、「適用金利が相場より低いことが多い」「一般的に民間ローンより審査基準が緩やか」ということ。財形貯蓄制度を導入するかどうかは事業主の任意によるため、勤め先によっては財形貯蓄や財形持家融資・財形住宅融資を利用できないこともあります。
【融資額】
上記貯蓄合計残高の10倍までの額で最高4000万円まで(住宅取得価額の90%が限度)
【主な条件】
・一般財形貯蓄・財形年金貯蓄・財形住宅貯蓄のいずれかを1年以上続けている
・申込日前2年以内に財形貯蓄の預け入れを行っている
・申込日の残高が50万円以上ある
◆全期間固定金利の【フラット35】
【フラット35】は、住宅金融支援機構と民間金融機関の提携による住宅ローン。銀行のほか信用金庫や労働金庫など多くの金融機関が窓口。大きな特徴は、返済期間中の金利が変わらない「全期間固定型」であること。金融機関によって金利や手数料が異なるため、比較検討して選ぶことができる。
◆さまざまな金利タイプがある民間ローン
「民間住宅ローン」は、銀行、信用金庫、住宅ローン専門会社などが扱う住宅ローン。金利タイプが豊富に用意され、購入時の出費を減らせるプランなどサービスも多彩。 ローンの審査基準は金融機関ごとに異なるため、購入資金が少なくて心配な場合などは、複数の金融機関に相談してみるといいです。
☆住宅ローンの金利タイプの選び方
◆3つの種類が代表格
住宅ローンは金融機関の中でもさまざまな種類があるが、金利タイプで種類を分けることが一般的。
代表的な金利タイプは、「変動金利型」「固定期間選択型」「全期間固定金利型」の3種類。
3種類の違いは金利が変わるか変わらないかがポイント。変動金利は半年ごとに金利が見直されるタイプ、固定期間選択型は2年、3年、5年、10年など一定期間の金利が固定されるタイプ。返済完了までの金利が固定されるのが全期間固定金利型。
住宅ローンの返済総額は返済期間中の金利が低いほど少なくなるが、借入時の金利で比較すると、変動金利→固定期間選択型→全期間固定金利型の順に金利が高くなるのが一般的。
◇変動金利型の特徴
最も低金利。金利の急上昇で未払い利息の発生リスクも
半年ごとに金利が見直されるタイプ。多くの金融機関などが扱っており、利用する人も多いタイプ。同じ金融機関などで、変動型、固定型、固定期間選択型がある場合、変動型が最も金利が低くなるケースが多い。
金利見直しのタイミングが3種類の住宅ローンの中で最も短く、半年ごとに見直されるのが通常。半年後に基準となる金利が上下していれば、変動金利もそれに連動して上下する。
一般的な変動金利型は、毎月の返済額がすぐに変化するわけではなく、返済から5年たつと、その時点の金利とローン(元金)残高に応じて毎月返済額が見直される。返済額が跳ね上がると家計に影響するということで、増える場合はそれまでの返済額の1.25倍までというのが一般的なルール。それまでの毎月返済額が10万円なら、金利が急に上昇しても、5年後に見直される返済額は12万5000円が上限になる。適用金利次第で毎月支払いで利息分のみしか支払えなかったり、払い切れない利息分がどんどん膨らんでいくこともあり、これを未払い利息といい、完済時期に利息分が残ってしまい、一括で支払うことにもなりかねない。これが変動金利型の最も大きなリスクといえる。
金利が低い分、毎月返済額も少なく、「繰り上げ返済」をしやすいともいえる。元金(返済額のうち利息分を除いた部分)を繰り上げて返済することで、例えばボーナス時などまとまったお金が入るタイミングや、子どもが生まれる前の数年間など目標を定めて返済。金利が低く、毎月の負担が少ない変動金利だからこそ、こうした方法も考えやすい。
◇固定金利型の特徴
毎月返済額が不変。代表が【フラット35】
借り入れている期間中ずっと金利が変わらないため、毎月返済額が変わらないという安心感が最大の特徴。変動型、固定期間選択型にくらべて金利が高く設定されて、固定金利のことを「全期間固定型」と呼ぶ。
固定金利型には、民間の金融機関などが提供するものと、住宅金融支援機構と民間金融機関とが提携して扱う【フラット35】の2種類ある。
民間の金融機関などの固定金利型は、20年、25年、30年など、返済期間と金利固定期間が同一で、期間が短いほど金利が低くなるタイプなど、さまざまなラインナップがあるのが特徴。
【フラット35】は金利固定期間35年の代表的な住宅ローンで、民間金融機関の同タイプのローンに比べ金利は低め。取り扱い金融機関によって金利が異なる点には注意。
【フラット35】には、対象住宅が耐震や省エネなどの一定基準をクリアする場合、当初5年または10年の金利が引き下げられる【フラット35】Sという商品もある。
この場合、当初5年または10年経つと金利が上がるもの、5年または10年後の金利も借り入れ時に決まっているので当初の毎月支払い負担が軽減されるというメリット。
このほか、固定期間20年でより金利の低い【フラット20】という商品もあり、【フラット35】と組み合わせて借りることも可能(【ダブルフラット】)。
借入額の一部を20年(フラット20)、一部を35年(フラット35)に設定した場合、借り入れ当初の総返済額は多くなるが、【フラット20】の返済が早く終わるため、将来子どもの教育費がかかる時期や老後の総返済額を減らすことができる。
2種類のローンを借りる形になるため、それぞれで融資の手続きをしなくてはならず、事務手数料などがかさむので注意が必要。
◇固定期間選択型の特徴
柔軟なマネープランを考えやすい
2年、3年、5年、10年など、一定の固定期間中は金利、返済額が変わらず、期間が終わるとその時点の金利で再び固定期間を選べるのが固定期間選択型。変動金利に対し、一定期間が固定金利になるという特約が付いたものといえ、固定金利特約と呼ばれること。
選べる固定期間は金融機関により異なるが、金利上昇リスクが変動金利より少なくできるので、10年固定を選んだ場合、当初10年は毎月の支払い負担が変わらず、その間に貯蓄し、固定期間終了後に貯蓄や金利によって改めて固定期間を決めるなど柔軟なマネープランが立てやすい。
一般的に固定期間選択型の金利は、固定期間が短いほど低くなる。最近は変動金利や固定期間選択型の金利を優遇し、店頭金利よりも引き下げた優遇金利を設けるケースも多くなっている。
注意点は、固定期間選択型は固定期間終了時に金利が見直されるが、変動金利のような「返済額の1.25倍まで」というルールがないこと。固定期間が終わったときに金利が上昇していたら、返済額が大幅に増えるリスク。金利変動をつかむのは難しいため、上昇リスクを考えた貯蓄なども考えておくといい。
★住宅ローンの返済方式は2つ
元利均等返済方式と元金均等返済方式
住宅ローンの返済方法には、大きく元利均等返済方式と元金均等返済方式の2つ。
多く利用されているのは「元利均等返済方式」。毎回の返済額(元金と利息の合計)が同じ金額になるように返済していく方式、多くの金融機関などで扱っている一般的な返済方式。「元金均等返済方式」は借り入れた元金を返済回数で割った額に、残高に対する利息を上乗せして返済する方式。
元金均等返済方式は、毎回同じ金額ずつ元金が減っていくので、元利均等返済方式よりも支払い利息の総額は少なくてすむ。返済当初の負担が大きくなるので、収入減がいきなり訪れたり、教育費などが思いがけずかかってしまったりする場合に毎月の家計にダメージをもたらす可能性も。
元利均等返済方式は、毎月同じ返済額なので、返済計画が立てやすいのがメリット。借り入れ当初は利息の支払いが大きくなるため元金がなかなか減らないものの、計画的な貯蓄が前提になるが繰り上げ返済を行うことで、支払い利息を軽減することもできる。
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