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【不動産お役立ち情報】「外壁サイディングとは?」 ライブバージョン
カテゴリ:不動産お役立ち情報  / 投稿日付:2025/05/23 18:00

外壁サイディングとは?  ライブバージョン

☆サイディングとは?

サイディングとは、建物の外壁に張る仕上げ用の板材のこと。サイディングボードとも呼ばれます。

外壁の仕上げにサイディングが使われ始めたのは1964年に、後述する窯業系サイディングの生産が開始されてから。以前はモルタル(砂とセメントと水を練ってつくられる外装材)仕上げが主流でしたが、1990年代以降にはサイディングが外壁仕上げの主流に。

「一般的なモルタルを塗る場合に比べて、乾式工法のサイディングは簡易施工で工期が大幅に短くなるため工事費用を抑えることができ、さまざまな材料の製品があることでデザインが豊富。工場で生産・管理されている工業製品であることから製品の品質が安定していることも大きな特長。重要なのが軽さ。モルタルに比べ、窯業系サイディングの重さは2分の1以下、金属系サイディングは約10分の1。軽い方が建物への負荷を減らし、耐震性も上がります。



☆サイディングボードにはどんな種類があるの?

住宅の外壁の主流となったサイディングは、材質によって大きく分けて4種類。


◆窯業(ようぎょう)系サイディング

新築戸建ての多くや店舗、公共施設などの中高層建築物にも採用されているのが窯業系サイディング。主原料のセメント質原料とパルプや木繊維といった繊維質原料を成型し、養生・硬化させて塗装をした外壁材。高温・高圧の「窯」で硬化させてつくられることから「窯業系サイディング」と呼ばれるようになりました。

デザインのバリエーションが豊富で、防火性能、耐久性能、品質の安定性に優れていることが特徴。切断や穴あけなどの加工がしやすく施工方法も簡易。広い面積を塗っていくモルタルや漆喰(しっくい)での湿式工法に比べて、ボードを張っていく乾式工法である窯業系サイディングは工期が短く、メンテナンスも比較的容易といったさまざまなメリット。

◆金属系サイディング

窯業系サイディングの次に広まっているのが、ガルバリウム鋼鈑などの金属を成型した金属系サイディング。表面材と裏面材で断熱材でもある芯材を挟み、三層で一体となった構造が特徴。表面材に使われるガルバリウム鋼鈑などはサビに強く、さらに表面に焼き付け塗装を行っているため外観の美しさを長く保つことができます。

「金属」と聞くと重たいイメージがあるかもしれませんが、金属サイディングは外壁の重さがモルタルの約10分の1。建物は軽い方が地震の影響を受けにくく、既存の外壁に重ね張りをするリフォーム用の外壁材としても適しています。表面が金属ですから雨や雪の浸入を防ぐ効果も。寒冷地では、一般的な外壁材では外壁内に浸入した水分が凍ったり解けたりを繰り返す凍害が外壁材を劣化させるのですが、金属で吸水しないためその心配がありません。芯材に使われている断熱材や裏面材の輻射熱を反射させる機能で、高い断熱性能も。


◆木質系サイディング

木質系というのは、「天然木」を材料に、表面に塗装を施したもので、木ならではの温もりのある雰囲気を重視する、外観デザインにこだわった住宅に使われてます。

天然木は水に弱いのが難点。塗装が落ち、木材に多くの水分が含まれた状態で放置していると、外壁の劣化につながり、再塗装するなどこまめなメンテナンスが必要で、メンテナンス費用もかかります。今は木目模様の窯業系サイディングが使われるケースが多い。


◆樹脂系サイディング

樹脂系サイディングはプラスチックの一種である塩化ビニル樹脂を板状に加工したもので、耐久性が高く凍害にも強いため、北米では普及している外壁材。錆びたり、腐食したりの不安もなく、軽量なこと、メンテナンスが用意などのメリット。窯業系サイディングなどと比較すると色やデザインのバリエーションが少ない、日本では取り扱っているメーカーがそもそも少ないため、あまり馴染みがありません。

◆家のイメージに合わせて色や質感、張り方を変える

サイディングにはさまざまな質感や色の商品があり、家の外観デザインやイメージに合わせて選ぶ楽しみがあります。色はシンプルなモノトーンからカラフルなもの、質感や模様はタイル調やレンガ調、木目調のものなど多彩。複数の色や質感のサイディングを使えばデザインのバリエーションも広がります。

一般的にサイディングはヨコに張るケースが多いですが、金属系はシャープなイメージを活かすためにタテに張るケースも。

タテに張る場合と、ヨコに張る場合、どちらがコストがかかるかは、家の形状やデザインによって違うためケースバイケース。一般的には材料に無駄が出ず、凹凸の少ない家やシンプルなデザインのほうがコストは抑えられる傾向です。



☆サイディングの再塗装や張り替えなどのメンテナンス


◆定期点検のほか、自分でも年に1度はチェック。早めのメンテナンスも重要

紫外線や雨風、暑さ寒さにさらされ、排気ガスやホコリなどの影響を受けるサイディング。耐候性のある塗装がされていても、その効果は永遠ではありません。同じ外壁材でも日がよく当たる面の劣化スピードが速いなど、立地や家の形状、気候、外壁塗料の種類などによって状態は違ってくるため、最適なメンテナンス周期はケースバイケース。既存の家の場合、新築から5~10年で塗り替えが、25~30年程度で張り替えが必要になる場合もあります。

サイディングの劣化はなくても、サイディングとサイディングの間に施工されているシーリング(コーキング)が紫外線などで劣化していることもあり、施工会社による定期点検はもちろん、地震や台風の後のほか、年に1度は自分の目で確認して早めのメンテナンスをすることが大切。

◆自分で点検するときには、まず目で見て触ってみる

サイディングの劣化や不具合などは、自分でもある程度確認する。
経年による反りやうねりがないか、目視で確認。触ったときに手が白くなったら要注意。これはチョーキング(白亜化現象)といって、外壁に塗られている塗料に含まれる顔料が粉化したもの。表面にクラック(ひび割れ)がないかもチェック。これらは、補修か張り替えが必要なサインです。

☆最近のサイディング、どんな進化をしているの?

最近のサイディングの進化には、大きく3つのポイント。


◆ポイント1:耐久性がアップし、メンテナンスコストもダウンする傾向に

今は住宅そのものの寿命が長くなって、ロングライフ住宅が主流の時代、外壁材も寿命の長いものをつくり、長期保証もしようというのが、業界全体で当たり前の流れになっています。昔は10年保証が一般的でしたが、30年保証の商品も出ています。窯業系や金属系サイディング等は何十年使っても、大きな穴があいたり、崩れ落ちたり、ということはありません。これまでのサイディングは塗料のこまめな塗り替えが必要でした。高耐久性をうたう最近のサイディングは塗膜の変色・褪色(かっしょく)やひび割れなどに強く、塗装の塗り替え費用が抑えられます


◆ポイント2:デザインのバリエーションが増えた

むく材を使った木製の外壁だと思ったら実はサイディングだった、ということがあり、最近のサイディングは塗装の技術が進化して、よりリアルな質感が再現されています。
次世代インクジェットによる塗装で、細かな模様や絵柄を印刷できるようになり、木目柄やレンガ柄など、奥深い色調と自然な凹凸感で、本物の木やレンガなどと区別がつかないくらいです。

サイディングとサイディングをつなぐシーリング(コーキング)材が不要な商品も登場。
サイディング同士を直接つなぐシーリング(コーキング)レスは、どこがつなぎ目なのかが分かりにくく一体感のある美しい仕上がりになり、シーリング(コーキング)の打ち替えが不要なので、メンテナンスコストの削減に。


◆ポイント3:セルフクリーニング機能が標準に

雨が当たると外壁に付いた汚れが落ちるセルフクリーニング機能のあるサイディングが、今では一般的。

空気中の水分子で外壁表面に薄い膜をつくり、雨が降ると水分子膜に付いた汚れごと洗い流すものや、太陽光が外壁の汚れを分解して付着力を弱め、雨水で洗い流すものなど、メーカーや商品によって仕組みは違いますが、新築時やリフォーム後の美しさが長い間保てるのがメリット。



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