カテゴリ:不動産お役立ち情報 / 投稿日付:2025/04/17 18:00
注文住宅をローコストで建てるには? ライブバージョン
☆ローコスト住宅とは
★ローコスト住宅は総額1,000万~2,000円台で建てられる住宅
建築費用を延床面積(坪単価)で割って算出される1坪当たりの建築費用を「坪単価」といい、ローコスト住宅の場合40万~50万円程度の坪単価が相場。
ローコスト住宅であれば、平均的な広さの家を1,000万円台で建てることも可能。
★一般的な注文住宅との違い
ローコスト住宅と一般的な注文住宅との違いは、コストパフォーマンスの高さ。
一般の注文住宅の相場は60万~80万円/坪で、大手ハウスメーカーは、80万~100万円/坪の価格帯。ローコスト住宅と比べると、必要な予算や住宅ローン借入金額は多くなります。
ローコスト住宅は一般の注文住宅と比べて、間取りや仕様などを選ぶ自由度が制限されています。
間取りや仕様を標準化したものから選ぶことで、仕入れや施工、打合せにかかる時間を効率化し、低価格での家づくりを実現。
☆ローコスト住宅が安い3つの理由
◆人件費
ローコストの注文住宅は、シンプルな建物形状や間取りを標準化することで、本体工事や設計料に含まれる人件費を抑え、
建物の形状が複雑であれば、外壁や屋根の面積は広くなりやすいため、施工や足場の設置にかかる人件費が増えやすくなり、建物の間取りを1階と2階で同じにしたり(総二階建て)、間仕切りを少なくしたりすることで、施工にかかる人件費の削減が可能。
さらに、間取りをいくつかの標準プランから選ぶことで、設計にかかる人件費を減らし、工期短縮によるコスト削減が期待。
規格化されたシンプルな形状や間取りにし、設計や施工の効率を上げることで人件費の削減が実現。
◆材料費
2つ目の理由は材料費。家づくりでは、外装から内装までさまざまな建材や仕上げ材、建具、設備などを使用し、
ローコストの注文住宅は、使用する外壁材や内装などの仕様、設備を統一したものから選ぶのが一般的。これにより仕入れ値を抑えながら大量発注が可能となり、材料費の削減を実現。
また、凹凸のないシンプルな建物形状にすることで、外壁や間仕切り壁の面積を減らし、建材や石膏ボード、クロスなどの使用を減らすことが可能。
◆諸経費
ローコストで建てられる理由に、広告宣伝費やモデルハウスの建築費用の諸経費が抑えられている点も。
一般のハウスメーカーは、大手を中心にテレビCMの放送や折り込みチラシの配布のほか、全国の住宅展示場にモデルハウスを建設するなど、積極的な広告宣伝活動をし、販売経費がかかり、販売価格にも影響。
一方、ローコストの注文住宅を請け負う会社は、過剰な広告や高価なモデルハウスの建設を極力抑えることで、建築費用への影響を最小限に。
☆ローコスト住宅のメリット
◆建築費用を抑えられる
建築費用を抑えられる分、総予算、ひいては住宅ローン借入金額を減らせ、購入後には固定資産税や火災保険料などの維持費の負担もあるため、住宅ローンの返済額を軽減できる点はメリット。
また、土地から購入する場合、建築資金と土地購入資金のバランスも考え、総予算が決められているなか、建築資金をローコストに抑えられれば、土地購入に回せる資金が増え、好立地の土地や広い敷地を選択しやすくなるでしょう。
◆床面積を広くできる
ローコスト住宅の場合、同じ建築資金でも床面積を広くし、より広々とした建物を建てることが可能。
建築資金が1,800万円とした場合、坪単価80万円のハウスメーカーで建てようとすると、22.5坪(約82.6平方メートル)の床面積になり、一方、単純計算ですが、坪50万円のローコスト住宅であれば、36坪(約119.0平方メートル)の家を建てられるため、およそ36平方メートル(約21.7畳)広くできます。
ローコスト住宅であれば、1,000万円台の予算でも4人家族がゆとりをもって生活できる広さで建てることも可能。
◆契約から引き渡しまでの時間が短く済む
ローコスト住宅の場合、契約から引き渡しまでの期間を短い点もメリット。通常の注文住宅の契約から引き渡しまでの工期が6カ月~1年程度かかるところ、ローコスト住宅であれば3カ月~半年程度に短縮することが可能。
◆ライフステージの変化への対応が柔軟にできる
ローコスト住宅は建築費を抑えやすい分、家族構成やライフスタイルの変化に対する増改築や建て替えのニーズにも柔軟な意思決定がしやすいメリット。
子どもが独立後に平屋住宅への建て替えする、あるいは、親世帯との同居のために二世帯住宅にするケース。こだわりが強く、建築費をかけた注文住宅であれば決断しにくいこともあり、ローコストの注文住宅なら対応しやすいでしょう。
また、売却して住み替えてもローンを完済する必要があり、住宅ローンの借入金額が少ないローコスト住宅で建てるほうがいいケースも。
☆ローコスト住宅のデメリット
◆間取り・デザインの自由度が下がることがある
ローコスト住宅のデメリットとして、一般の注文住宅と比べて、間取りや外観などの自由度が高いとはいえない点があり、完全自由設計ではありません。こだわりを実現するなら、各メーカーが決めた基本プランや標準仕様に、オプションでカスタマイズしなければなりません。
そのため、他の家とは異なる個性的な外観にしたい、家族構成や生活スタイルに合わせた間取りにしたい場合、決められたプランのなかから選ぶことの多いローコスト住宅では実現が難しくなるでしょう。
◆設備のグレードが低い傾向にある
毎日使う水回りの設備などにこだわりたい方にとっては、キッチンや浴室、洗面などの設備のグレードが低い傾向にあるのはデメリットかもしれないです。
標準仕様として採用しているメーカーやグレードは、住宅会社によって異なりますが理想と異なる場合もあるでしょう。
標準仕様のメーカー以外の住宅設備を採用したい場合、相談すれば対応してもらえることもあり、オプションでグレードを上げることで気に入った設備を選べる場合もあり、メリハリをつけて選ばなければ、当初の予算からオーバーする可能性があるため注意が必要。
◆メンテナンス費用が割高になる可能性がある
ローコスト住宅では、使われている建材によっては、購入後のメンテナンス費用が割高になる可能性があり、
屋根や外壁材に使われる建材によって耐久性や防水性は異なるため、屋根の葺き替えや外壁塗装、張り替えなどのメンテナンスの頻度は変わります。
一戸建ての外壁や屋根のメンテナンスでは、材料費や人件費のほか足場代などもかかるため、使用する材料の耐久性が低ければその分、メンテナンス費用も余分にかかり、新築住宅には、法律上義務付けられている10年保証とは別に、メーカー独自の保証やメンテナンスがあります。
ローコスト住宅は一般の注文住宅と比べ、保証やアフターメンテナンスが十分でない場合もあるため、将来の維持費用への影響も考えながら選ぶことが大切。
☆ローコストで注文住宅を建てるコツ
◆間取り・建材を工夫する
ローコストメーカーの標準仕様の間取りは、基本的にシンプルで、外観も凹凸が少ない総二階建てになり、効率的な家事動線や生活動線を考えてプランニングされています。
そのため、家族構成やライフスタイルに合わせ変更することも考慮されていますが、コスト面や住みやすさへの影響も含めて検討することが大切。
使用する建材もこだわる部分とそうでない部分のメリハリをつけ、できるだけ標準仕様のものから選ぶことが重要。
あらかじめ同一規格の部材を複数仕入れるため、材料費を抑えることは実現しやすい。
◆イメージを写真で伝え希望の優先順位をつける
建物のイメージや購入後の生活を写真で伝えることで、希望条件を伝えやすく、理想に近い提案をしてもらえます。
家族で話し合い、何にこだわるか優先順位を事前に決めておくことが大切。外観デザインや住みやすさ、住宅性能、設備のグレードなど求める価値は人それぞれ。すべてを実現しようとするとコストは高くなり、ローコスト住宅で建てるメリットが減ります。
より具体的なイメージを準備し、優先順位を明確にすることで、数あるローコストメーカーから自分の理想に近い会社を選びやすくなるでしょう。
◆ランニング費用・メンテナンス費用も考慮する
建築費だけでなく、購入後の光熱費やメンテナンス費用も考慮することが大切。
リビングに吹き抜けを設ける間取りは開放的で人気ですが、光熱費は高くなる可能性が。断熱性や省エネ性など、住宅性能にこだわることで、家全体のランニングコストを抑えやすくなる。
また、外壁材や屋根材によって耐用年数は異なり、耐用年数はメンテナンスの頻度にも影響。長期的に住み続ける予定があるならメンテナンス費用に大きな違いが出るため、しっかり確認しておくことが必要。
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