カテゴリ:不動産お役立ち情報 / 投稿日付:2025/03/18 18:00
屋根の種類と選び方・特徴 ライブバージョン
☆屋根の重要性と役割
屋根は、建物にとってなくてはならないパーツ。主な役割は、直射日光や風、雨や雪をしのぐこと。快適な住まい環境の実現のために、屋根は欠かせません。そういった必要不可欠な役割に加えて、住環境の快適性を追求するといった観点でも屋根の重要性に注目です。
屋根には室内の温度を調節する働きもあり、断熱性の高い屋根材を選べば、夏は涼しく冬は暖かく過ごせます。屋根の材料や形状によっては、外部の騒音を遮断する効果を見込めるものもあり、静かな室内環境を作りやすいです。
屋根は自然災害から家を守る役割も担っているパーツ。地震や火事など万一の際を想定して作られた、耐震性や耐火性の高い屋根材も登場。ただ建物の上部にあるという機能面の役割にとどまらず、快適さや安全性と大きく関係するものです。
☆屋根の基本的な構造

注文住宅を建てる際、屋根の細かい構造まで知っている必要はありませんが、基本的な構造は理解しておきたいところで、屋根がどういった構造になっているのか、あらかじめ理解しましょう。
屋根の下地となるのが「垂木」。垂木は屋根の傾斜に沿って設けられ、屋根全体の荷重を支える役割。垂木の上には「野地板」と呼ばれる板、そして「下葺き材」という防水シートを設置するのが一般的。下葺き材には、防水性だけでなく断熱効果を持ったタイプもあります。
最後にのせるのが「屋根材」、つまり瓦や金属タイプなど外部から見ることのできる仕上げ材。それぞれの組み合わせによって、屋根の性能や耐久性が異なります。
☆屋根を選ぶポイント
◆コストと予算
屋根の初期費用は、選び方によって実に2倍近く差が出ます。安価なものの場合には、メンテナンスの頻度が高くなる傾向にあることに注意。屋根の形状によっても施工費が変わります。複雑な形状の屋根ほど施工の手間がかかり、結果としてコストがふくらんでしまう。事前に予算を設定して、何を譲れないのか優先順位を明らかにしておくと、予算内に収めつつ理想的な屋根を作ることができます。
◆デザイン
屋根のデザインは、家全体の印象を決定づける重要な要素。その要となる屋根材は、外観のバランスを考慮しながら選ぶといいです。瓦を選ぶと、和風やクラシックな佇まいに仕上がり、スレートはシンプルでモダンな住宅に最適。金属屋根は素材の自由度が高いため、曲線や複雑なデザインを取り入れたいときに選ぶとよいでしょう。
◆耐久性と寿命
屋根材の種類ごとに耐用期間が異なるため、どのくらいもつかも確認する必要。購入費を安く抑えられたものの、その後のメンテナンスが頻繁に必要となり、トータルの費用はむしろ高くなってしまったという事態は避けたいです。
耐久性を確認するときは、屋根材の保証期間もチェック。保証期間が長いのは、メーカーの”自信の証”でもありますので、屋根を選ぶ際のポイントにしてもいいでしょう。
◆気候と環境への適応性
屋根は、気候や周囲の環境も踏まえて検討。日本は南北に細長いため、北と南では気候が大きく異なり、北海道や日本海側の降雪地域では、雪の重みに耐えられる強度が求められます。台風が多い地域では、風雨への耐久性が必要。日照りの強い地域では断熱性や遮熱性の高い屋根材を選ぶと、より快適に過ごせます。
気候を踏まえて屋根を選ぶと、結果的に家の寿命も伸び、周辺環境への配慮も忘れてはいけません。地域の雰囲気を壊すことがないかといった観点も考慮しながら、デザインを検討するといいです。
◆メンテナンスの必要性
屋根材は、種類によって点検の頻度や修繕の内容が異なり、点検や修繕が頻繁に必要なものほど手間が増え、屋根の形状によってもメンテナンスのしやすさが変わる点も知っておくといいです。複雑な形状の屋根は専門業者への依頼が必要になるケースが多く、費用がかさみがちになります。

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